高額商品に徹底的に集中せよ

日頃から節約を心がけている人ならよくわかると思いますが、単価の安い商品で節約しても、全体的な効果は高が知れています。100円の野菜を95円で買えたところで、家計全体では大きな数字にはならないのです。

企業のコスト削減にもまったく同じことが言えるのですが、節約というのは金額の大きいところから対処するのが鉄則です。

価格の高い商品ほど値上げのタイミングが遅く、節約の効果が高いわけですから、インフレ時代の節約は高額商品に徹底的に集中したほうがよいということになります。

【図表】2022年1月以降の値上げ商品リストその2(*※値上げを複数回行っている商品については初回のみ記載 出所各種資料をもとに筆者作成)

高額商品の代表としては、大型家電や自家用車、さらに金額が大きい商品としては住宅などがあります。

筆者は、インフレ時代の節約は、こうした高額商品になるべく特化し、どうしても買い換えが必要になった場合、できるだけ価格が安い商品を選ぶのが王道だと考えています。