肝臓の炎症が肝硬変・肝臓がんに

肝臓の炎症が6か月以上続いている状態を「慢性肝炎」と言います。その原因としていちばん多いのは肝炎ウイルスです。

『名医が教える 炎症ゼロ習慣 ~体内年齢が10倍若返る~』(著:今井一彰/飛鳥新社)

B型、またはC型肝炎ウイルスに感染すると、一時的な炎症(急性肝炎)で治ることもありますが、治りきらずに長引いた場合、慢性的に炎症が続くことがあるのです。

このほか、アルコールや食生活の乱れ、運動不足などの生活習慣が原因になることもあります。肝臓で慢性的な炎症が起こると、肝臓の細胞が壊される↓修復される↓壊される↓修復される……と破壊と再生が繰り返されることになります。

すると、細胞が正常に修復されず、線維成分が蓄積して「線維化」が起こります。結果、肝臓の組織の柔軟性が失われて硬くなり、肝臓の機能が低下することに。これが肝硬変です。

肝硬変になると、肝がんを発症しやすくなることもわかっています。