2019年8月27日号

 

 

[特集]
〈家事、介護、夫の世話から自由になる〉
主婦にこそ 「定年」を!

そろそろ「主婦」という役割から解放されて、自分のために生きてみたい。そう感じたときから、主婦卒業の道は始まっています

●注目記事●

 

〈「妻だから」「母だから」と自分を規制してはダメ〉
芽が出て 花が咲く可能性を
女性はたくさん持っている

あさのあつこ×生田智子

専業主婦から37歳で一念発起し、ベストセラー作家となったあさのあつこさん。一方、女優の生田智子さんは、プロサッカー選手の中山雅史さんと結婚後、しばらくは仕事をセーブしてきたそう。2人はこれまで、主婦としてどんなことに悩んできたのでしょうか。そこには自分を解き放つためのヒントがたくさんありました

子どもが家を出たら定年?

生田 あさのさんはご結婚して、どのくらいになるんですか?

あさの 1979年に結婚式を挙げたので――えっ、もう40年! 恐ろしい(笑)。生田さんは?

生田 23年になります。

あさの うちは長男が39歳、次男が37歳、長女が33歳。おかげさまで、みんな独立してくれました。

生田 うちは娘が14歳、中3です。

あさの 14歳というと、まだお母さん業を卒業できない年齢ですね。

生田 毎日お弁当も作っていますし、主婦定年まではまだまだ。というか、定年ってあるんでしょうか?

あさの 息子のお嫁さんたちも、「そんな日が来るなんて信じられない」と言っています。子どもが家を出たら定年なのかと聞かれましたが、“こうなったら主婦の立場から自由になれる”という定義はない気がします。

生田 たとえ子どもの手が離れたところで、生活はずっと続きますものね。日々のお料理や洗濯などの家事も、誰かがやらなくてはいけないし。うちの母は80歳になりますが、まだできる範囲で家事をしています。

あさの 男性が勤め先を定年になるようには、きっちり線が引けない。とはいえ、「誰かのためにこれをやらなくてはいけない」とか、「主婦だからこれをしてはいけない」といった縛りからある程度自由になれる、あるいは自分で自由になることが定年なのかな、という気がします。
(一部抜粋)


他にも、 青木るえかさんのエッセイ「〈うんざりする日々には切り札を〉死ぬまで続く、このつらさをどうしたらいいか」、山田邦子​さんの激白「59歳の独立宣言 これからは 生き方も軽やかに」、瀧波ユカリさんのコミックエッセイ「バンコク2泊4日の 〝脱・主婦〟体験で新たな扉が開いた!」、奥田祥子さんのルポ「取り残された定年夫たちの悲哀」などが掲載されています!

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[第二特集]
疲れが たまらない 食べ方

何をどう食べるかで、疲労感はもちろん、精神的なストレスも軽減させることができます。
疲れない食べ方の工夫とは

●注目記事●

 

〈冷え、食欲減退、不眠…… 気になる不調に〉
一緒に食べて効果アップ! 元気になる食べ合わせ 
森由香子

だるい、眠りが浅い、食欲がない……。もしかしてそれは必要な栄養が足りていないのかもしれません。効率的に栄養素をしっかり摂る「食べ合わせ」をご紹介します

栄養素が不足すると慢性疲労につながる

人間の体は食べ物から作られています。生きるためのエネルギーを生み出すのも栄養素の力。不足すると体のさまざまな機能が正常に働かなくなり、倦怠感に悩まされることに。夏はたくさん汗をかくのでミネラルが流れ出てしまい、さらに疲れを感じやすくなることもあります。

人間に必要な栄養素は約50種類といわれています。代表的なものが、3大栄養素である炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質。これらは60兆個ある細胞のエネルギー源であり、筋肉を動かす、呼吸をする、心臓を動かす、体温を調節する、さらに消化などにも使われます。そして、そのサポートや微調整を担うのがビタミンやミネラル、食物繊維など。解明されていない未知の栄養素もありますが、どの栄養素も単体で働くことはできません。互いに作用し合って初めて体内で働くため、何かの栄養素が不足すると相互作用のバランスが崩れてしまうのです。

さらに、年齢を重ねると食事の量が減り、消化力も落ちるうえ、夏は食欲も低下するので、ほとんどの人は何かしらの栄養不足に陥っています。その結果、あちこちで不調が起こり始めるのです。

たとえばビタミンΒが不足すると慢性疲労を感じ、カリウムが不足すると食欲不振に。炭水化物不足は倦怠感、亜鉛不足は意欲減退、鉄不足は貧血……といった状態です。また、好きなものばかり食べる人、食事のメニューがいつも同じという人も摂取食品数が少なくなるので、栄養が偏りがち。

まんべんなく栄養素を摂るには、「主食、主菜、副菜」が並ぶバランスのよい食事を心がけ、主菜のタンパク質の種類を肉、魚、卵、大豆製品などいろいろ変えること。そして野菜は7色(緑、黄緑、赤、オレンジ、黄、白、紫)を意識して食べるようにすれば、まんべんなく栄養素を摂ることができます。
(一部抜粋)


他にも、 梶本修身​さんの解説「〈チェックリストですぐわかる〉その食生活が、 体を疲れさせています 」などが掲載されています!

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[読みもの]

 

〈95歳&94歳が語り合う 前篇〉
私たちの〝理想の最期〟、 そして死後の世界とは
佐藤愛子× 橋田壽賀子

90代半ばを迎えてなお、文筆の世界で活躍をつづける佐藤愛子さんと橋田壽賀子さん。20年ぶりに再会し、戦中戦後と生き抜いてきた、今の境地を語り合いました。闊達に弾んだ対談を2号連続でお届けします。前篇の今回はそれぞれの死生観にまつわるお話です

死ぬ時に苦しいのは当たり前

橋田 初めてお会いしたのは確か、ドラマの賞の選考委員として──。

佐藤 あれは、ノンフィクションの賞じゃなかったかしら(編集部注・1980~99年に公募された「読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞」。受賞作品はドラマ化が約束されていた)。ともかくそれでご一緒したのがご縁でしたね。

橋田 以来、ずっとお目にかかっていなかったから、一度親しくおしゃべりしたいと思ってたんです。

佐藤 橋田さんが今年になって週刊誌に書かれていたのを拝読しましたよ。豪華客船の旅の最中に九死に一生を得たことと、安楽死についての記事です。

橋田 ああ、安楽死については、前まえから言っているんですよ。死ぬのはまったく怖くないけれど、どう死ぬのかが怖くってねえ。

佐藤 でもあれを拝見すると、とても楽天的にお書きになっていて。お人柄がわかって、面白かったわ。

橋田 世界一周の船旅の最中、バケツに半分くらい下血しちゃって。最寄りの国の病院でひたすら輸血。もうやめてと言っても、言葉が通じないからか、聞いてくれないんですよ。結局、日本からお医者様が来てくださって、飛行機で搬送されました。麻酔を打たれて気づいたら日本の病院のベッドの上。(笑)

佐藤 そんなことになったら、私なんか、神経がまいってしまいそう。

橋田 私だってまいってましたよ。でもね、飛行機で麻酔をされた後は、痛みがなくなり、記憶もまったくない。それがよくってね。あんなふうにすーっとそのまま死ねたらいいなあって。

佐藤 いやあ、橋田さんは強いですね。なかなか死にそうにないわ。(笑)
(一部抜粋)

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他にも、

〈スペシャルカラーグラビア〉
ジャニーさんの思いに応えたい
僕らの新たな挑戦
岸優太・ 神宮寺勇太(King & Prince) 髙橋優斗(HiHi Jets)、 岩﨑大昇(美 少年)

〈遺作の監督が語る最後の名演技〉
今を生きるすべての人へ
樹木希林さんが 遺したメッセージ 

ドーリス・デリエ

〈『君の名は。』の監督が決意したこと〉
空を見上げて育った僕が
〝天気〟を作品に描く思いは

新海 誠

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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