歯磨きは「食後すぐ」に。すすぎ過ぎは禁物

Q1)歯磨き粉や歯ブラシの正しい選び方は?電動歯ブラシはいいの?

歯磨剤(歯磨き粉)を選ぶ基準で大切なのは、医薬部外品であること。そして、歯の質を強化するフッ素が高配合(1450ppm)されていることです。「歯周病を防ぐ」ものもある程度の効果が期待できます。

歯ブラシは、奥歯までしっかり磨けることが重要ですから、自分の口のサイズに合った歯ブラシを選ぶこと。口腔内が小さい人はオーバル型の先細りのものを選ぶようにしましょう。

毛先にも種類があります。おすすめしているのは、毛先が丸い「ラウンド型」。私は両方使ってみて、毛先が細くなっている「テーパード型」より、「ラウンド型」のほうがプラーク(歯垢)をしっかり取ることができると実感しています。「テーパード型」は、毛先が歯周ポケットに入るというメリットがありますが、力を入れて磨くと深く入りすぎて歯茎を傷つけることが。また、毛先のへたりが早いため、それだけ早く買い替えも必要になります。

もしお財布に余裕があるなら、電動歯ブラシがおすすめです。手磨きと比較したデータでは、プラーク除去率が高く、歯周病発生率も低くなるという結果が。価格に幅はありますが、1万円前後のものでよいと思います。

(イラスト◎はしもとゆか)

 

Q2)歯磨き後、あまり口をすすがないほうがいいって本当?

本当です。虫歯予防先進国のフィンランドやスウェーデンでは、歯磨き後は歯磨剤を吐き出すだけですすぎません。しっかりすすいでしまうと、フッ素を洗い流してしまうことになるからです。

フッ素の効果を高める歯磨きは、歯ブラシに2cmほど歯磨剤を出し、磨く前に歯全体に歯磨剤を塗り伸ばしたあと歯を磨き、仕上げに10mL(小さじ2杯程度)の水で1回すすいでおしまい、という流れ。どうでしょうか? 普段いかに口をすすぎ過ぎているか、気づいた人も多いのではないでしょうか。