常に「明るく、楽しく」

こういう本を出すとなると、これまでの時間を振り返ることにもなるんですけど、改めて自分は「皆さんに楽しんでもらう職業」なんだと再認識しました。

コンサートなんかはまさにその極みだと思いますけど、その空間では日常を忘れてとにかく楽しんでもらう。無条件に「明るく楽しく」。それがその場の正解。いかにしてその空間をご提供できるか。それが仕事をする上で考えてきたことですし、ここまで来ると、それが生き方にもなってきました。常に「明るく、楽しく」。そうやって暮らすには…という考えが自分の中の基本にもなってますね。

「明るく、楽しく」。もちろん、そうやって生きていけたらいいのはみんな分かっていることだと思います。それと同時に、歳を重ねていくと、それが難しくもなります。

若い頃は夢も希望もあるだろうけど、年々、それが現実に置き換わっていって少なくなっていく。さらに、現役から遠くなっていっちゃうと、なんていうのかしら、世界が狭まっていくというかね。世の中から自分が必要とされていない感覚が出てきちゃう。