寛子 実は、小雁さんの認知症を公表してから、介護のことをもっと深く知りたいと思って、資格を取りました。今は、芸能のお仕事のない時に施設で働きながら、介護福祉士をめざしています。

着替えや口腔ケア、入浴、排せつ介助などの技術を習ったことで、心にゆとりが生まれました。介護サービスの利用者や家族の気持ちだけでなく、ヘルパーさんの気持ちがわかるようになったのもよかった。

こんなことを言うと楽天的すぎると𠮟られるかもしれませんけど、皆さんに「認知症ってそんなに怖い病気じゃないよ」ってことを伝えたいんです。本人さんも、ご家族も、介護職の人たちも、みんなが楽しく笑顔で生きられる道があるんじゃないかって。

小雁 (前を通った子どもに笑顔で手を振る)

寛子 子どもと動物が大好きなんです。あと、若いお姉さんね。

小雁 あはははは。

寛子 小雁さん、これから、どんな役に挑戦しましょか?

小雁 そりゃもうお笑い専門やから、アホな役が多いやろねえ。

寛子 一番難しい役ですよ。

小雁 そうそう。まあねえ。

寛子 まだまだ現役でいてくださいね。お客さんも待ってはります。

小雁 そうやねえ!

寛子 これからも、芦屋小雁を、

小雁・寛子 どうぞ、よろしくお願いします!

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