ご近所さんに感謝
志麻 そういうふうに普段からつながりを持ってくれているから、うちの猫が脱走したときも向かいのお寺の住職さんも一緒になって総動員で探してくれて。「一番下の子、私が見ておいてあげるわよ。探してきなさい」って隣のおばちゃんも優しかったよね。
必ずしも夫婦2人とも近所付き合いを頑張る必要はないけれど、得意なほうが日常的な交流を楽しんだり、毎日の挨拶は欠かさなかったりして、つながりをつくっておくと、いざ困ったときにも助け合いができる関係ができるんだと思う。
壁が薄い古い家で小さな子どもが3人もいるから、きっとうるさいと思うんだけれど、温かく見守ってくださっているご近所さんに感謝だね。
※本稿は、『この人と、一緒にいるって決めたなら――タサン志麻&ロマン、私たちの場合』(日経BP)の一部を再編集したものです。
『この人と、一緒にいるって決めたなら――タサン志麻&ロマン、私たちの場合』(著:タサン志麻、タサン・ロマン/日経BP)
「沸騰ワード10」(日本テレビ系)、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)などに定期的に登場し、「冷蔵庫にある食材で3時間で10品以上の極上料理を作る」という料理テクニックが評判のタサン志麻さんが、主夫として志麻さんを支えるフランス人の夫・ロマンさんとともに初めて語り下ろす、夫婦と家族関係についてのエッセイ本。2人の思い出にまつわるレシピや、志麻さんのキャリアヒストリーも収録。志麻さんファンはもちろん、志麻さんを知らなくても、「大切な人とのパートナーシップ」に関心のあるすべての人の心に響く1冊です。