つかさんの背中にどこか懐かしさを感じて

錦織は1985年に「少年隊」としてデビュー。翌年、少年隊主演の舞台「PLAYZONE(プレゾン)」がスタートし、23年もの間ファンを楽しませた。

「少年隊」としてではなく、錦織個人の主演舞台となったのは1988年の「GOLDEN BOY」。錦織は「なんとなく、そこが分岐点だった」と節目を回顧。

そして「GOLDEN BOY」後に出演した「蒲田行進曲」では、劇作家・つかこうへいさんと出会い、多大な影響を受けることとなる。

錦織一清「つかさんと知り合ったことが、不思議とジャニーさんを見直すきっかけになった」(撮影◎田中景子)

「つかさんは作品を客席からではなく、僕らに寄り添ってくれるように舞台袖から見守ってくれる。その背中にどこか懐かしさを感じたんです」。

「なんでだろうと考えたら、それは実はジャニー(喜多川)さんが若かりし頃に僕たちにやってくれたことと同じだった。精力的に動いてくれて寄り添ってくれたし、本番中にアドバイスもくれた。僕の中で感慨深いのは、つかさんと知り合ったことが、不思議とジャニーさんを見直すきっかけになったということ」と舞台人生における恩師2人に思いを馳せた。