捨てどきの判断が難しいタオル。どう管理すればよいのでしょうか(写真提供:Photo AC)
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。第15回は「タオルと下着をいつ捨てるか」です。

捨てどきが難しい二大アイテム「タオル」「下着」

早いもので今年も残すところ2日。今回は、新年を迎える今のタイミングだからこそ着手したい片づけをご紹介したいと思います。

それはタオル、下着です。

「タオルの捨て時がわからない」「下着はどのタイミングで新品にかえたら…」というご質問、非常によくいただきます。

確かにタオルは多少ごわごわになっても水を吸うし、下着も破れたりしなければ十分に使える。いつ捨てるか悩むのも当然かもしれません。

たとえば20代の受講生からは「実家にはタオルが山のようにあるにもかかわらず、すり減っているようなものをずっと使っているんです」といった声が。また50代の受講生からは、「亡くなった母は、新しい下着をタンスいっぱい持っていましたが、そちらは使わず、ずっと古い下着を使っていました」とおっしゃっていました。

特に「ものを大事にするように!」と厳しくしつけられた世代などだと「新しいものを手に入れたら、古い方は捨てる」という発想には到底至らず、どんどん溜まっていく…というのはよくわかる気がします。