わけがわからないまま初めてのフォートナイトは終了
その後も息子はスプラトゥーンだったり、色んなゲームを僕に勧めてくるようになりました。一緒にやろう、と。
妻がゲームを全くやらないので、少しでも可能性のある僕が標的になったのです。友達があかん時に一緒にゲームできる奴をキープしときたかったのか、家の中にゲームの理解者が欲しかったのか。なってあげたい気持ちは10パーぐらい。残りの90パーは、今はやってる場合じゃないだったので、のらりくらりとかわし続けていました。
そんな、ある日。なんとなく息子がSwitchでやっているゲームをボーっと眺めていました。よくわからないキャラクターがウロウロしながら、宝箱を開けてよくわからないアイテムをゲットしていました。
それがフォートナイトです。
フォートナイトに関しても、息子から何度かプレゼンを受けていましたが(教育上よくないパターンなのは承知の上で)全て右から左へ受け流しては、適当に「へー」 と返していました。その日もめげずに息子は僕を誘ってきました。
「めっちゃおもろいからパパもやってみい」
「えーわ、難しそう」
「簡単やで」
「スーパーマリオギャラクシーの星の上すらちゃんと歩かれへんのに。こんなん敵がジャンプして真後ろに来るやん。パパの時代のゲームはな、平面なんよ」
「えーからやってみい、教えたる」
渋々やってみるものの、そもそも何のゲームかも説明がないままスタートしたので意味がわからない。操作も目的もわからない。
そんな状態で横から低学年の小学生の同時通訳がヤイヤイ始まり、急に「このボタン押せ」と言われる。押すと、空を飛んでる乗り物から自分が空中に放り出されたので(危ない!)と思ったら「それでいい」と言われる。
この街に降りろ、もっと早く、左のスティックを倒せ、と矢継ぎ早に指示が飛んでくる。地面に降りたら降りたで「聞こえるやろ宝箱の音!」と叫んでくる。もちろん、僕にはその音がわからない。
「金色に光っている方向!」
「そこじゃない、上! 上! 開けて!」
「デカイの先に飲んだらあかんやん!」
「飲んでる途中に敵来た!」
「ほら来てるって!」
「あー、だから来てたやん、敵……」
と最後にガッカリされ、わけがわからないまま初めてのフォートナイトは終了。
やりたくもないゲームを前情報なくやらされ、拙い説明を耳元でわめかれ、挙句怒られる。せかされ、ダメ出しされ、ガッカリされただけ。なんもおもろない。それがフォートナイトに対する最初の感想でした。