成長を続けるゲーム市場。KADOKAWAグループが22年8月に発表した「ファミ通ゲーム白書2022」によると、12年に9776億円だった市場規模は21年に2兆27億円まで成長を遂げました。そんななか、遊ぶのに夢中になるのはもちろん、プロゲーマーやゲーム制作者など、ゲームにまつわる職業を目指す子どもたちも増えています。芸人・小籔千豊さんの息子さんもその一人。「ゲーム禁止」だった小籔家でしたが、いつのまにか小籔さん本人がオンラインゲーム「フォートナイト」を4000時間以上もやりこむようになったそうで――。
まさか自分が40代後半からゲーム三昧な生活を送ることになるとは
周りに不思議がられます。どうして、そんなにハマったのかと。それまでゲームのイメージが全くなかった僕が急にフォートナイト、フォートナイトと言い出したことに、みんな驚いているようです。そもそも(大して売れてはないですが)いつもバタバタと忙しそうにしているのに、一体いつハマる時間があったのか、と。
新喜劇、テレビ、ラジオ、時にはドラマ、以前は女性誌のモデル、吉本新喜劇ィズとジェニーハイという二つのバンド、主催のフェス「KOYABU SONIC」、トークライブ、お釈迦さんの誕生日にクラブでイベントetc……やることが変に多岐にわたりすぎて、僕のマネージャーも閉口しています。
普段からそれを見ている周りは当然、「小籔がゲーム?」「ゲームの話なんか聞いたこともない」ってなりますよね。僕もまさか自分が40代後半からゲーム三昧な生活を送ることになるとは、微塵も思っていませんでしたから。
我が家にゲーム機が導入された後も、僕自身がゲームをやるのは娘に、
「クッパやっつけられへん」
とか、息子に、
「大っきい金のメダルどこあるかわからへん」
と言われて仕方なくマリオを手伝うか、たまにWii Party で勝負するぐらい。子供の遊び相手として以外で僕がゲームをやることはありませんでした。
息子がマインクラフトにハマった時、
「パパこれめっちゃおもろいで、やりー」
と言ってきました。いや、そんなキラキラした目で「街作ったりできんねん!」と言われましても。こちとら街より台本作らなあかんねんぞ、と。
「パパは街作る暇あるなら仕事するわ」
そう言って断っていました。