今回で3回目となる大学入学共通テストの現在地とは(写真提供:Photo AC)
大学入学共通テスト(共通テスト)が1月14日、15日に行われる。「センター試験」という名称ではないことに驚く方がいるかもしれないが、共通テストも今回で3回目。これまでの入試とどう異なるのだろうか? 授業にも大きな影響があったといわれるが、はたしてその実態は? これまで海外の大学に多くの卒業生を送り出し、日本と海外の入試にくわしい千代田国際中学校・日野田直彦校長が、いまさら聞けない大学入試の基本と、海外の大学入試の潮流を解説する。

そもそも大学入学共通テストとは?

1月14日、15日に大学入学共通テストが行われます。2020年まで行われていた大学入試センター試験(センター試験)に代わって、2021年1月から導入され、今年で3回目です。

これは国が進める「大学入試改革」「高大接続改革」によるもので、共通テストの実施にともない、大学の入試方法は、これまでと同様の「一般選抜(一般入試)」、高校での成績などを重視する「学校推薦型選抜」(これまでの推薦入試)、大学が求める学生像に合致するかを評価する「総合型選抜」(これまでのAO入試)の3つに整理されました。

国公立では募集人数の大半、8割ほどが一般選抜で、その場合は原則として共通テストと大学ごとの2次試験で合否が決まります。

また、多くの私立大学でも共通テストの成績を利用する「共通テスト利用方式」を導入しています。