ターニングポイントとなった「ヤクルト事件」

では、どんな意見なら真摯に受け止めて、どんな意見を切り捨てるべきなのか? その判断基準が実は難しい。

ここからは僕が実際に経験した事例をピックアップしながら解説していきたいと思います。

『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由』(著:クロちゃん/徳間書店)

アンチとの攻防を振り返ったとき、自分の中でターニングポイントとなった一件があるんです。それを僕は「ヤクルト事件」と呼んでいます。

ある日、お風呂の中でヤクルトを飲もうとしたら、容器が浴槽の中に落ちてしまったんですね。

その様子が可愛かったから、なんとなく写真を撮ってツイッターに上げたら、ものすごい勢いで炎上しましてね。「食品を粗末にするな!」って叩かれまくった。

弁解をすると、そのヤクルトは蓋が開いていなかったし、決して食品ロスになっているわけではないんです。

だけど叩いてくる人からすると、写真を撮るためにわざわざヤクルトを落としているように見えたのでしょう。

実際はそんなことないんだけど、そう誤解された時点で僕にも落ち度があるってことじゃないですか。飲食関係者が見たら気を悪くするかもしれないですし。

これはたしかに僕も反省したほうがいいなと思い、以降、食べ物について発信するときはことさら注意を払うようになりました。間違いなく、炎上したことで勉強になった一件です。