鏡と水栓金具を磨こう

水回りは風水の基本です。水回りをピカピカにすることは、運気をピカピカにすること。なかでも自分の姿を映す鏡を磨くことは、自分を光らせることになります。

神社の御昇殿に丸い鏡があるのをご存じでしょうか。奥の間にあるため見えづらいかもしれませんが、あるいは一見すると鏡に見えないかもしれませんが、そこにはこう書かれています。

鏡(かがみ)に自分を映して、そこから我(が)をとると、神(かみ)になる

「自我をとったら、あなたも神様ですよ」というメッセージです。

鏡がくもっていたら、自分を見る目がくもってしまいます。運気と機運を見る目がくもっていたら、運がすぐそこまで来ていても気づかないでしょう。結果的に見て見ぬふりをすることになり、大事なチャンスを逃してしまいます。

水栓のカランも窓も同じ。ピカピカに磨いて手入れをすることは、すなわち運気の手入れをすることです。

究極のお手入れとは、磨くこと。

「どうせまた汚れるのになぜ磨くの?」と訝いぶかしく思っている人もいるかもしれませんが、磨くことで何より「気持ちよさ」を味わうことができます。磨く行為も気持ちいいし、磨き上がったピカピカ状態も気持ちいい。ダブルの気持ちよさがあります。

コーナーに置かれた一脚のイス洗面所の一角にある無垢の木のイスは、インテリアにも、ひと休みにも。

コーナーに置かれた一脚のイス。洗面所の一角にある無垢の木のイスは、インテリアにも、ひと休みにも(出典:『モノが減ると「運」が増える』)

それは主体的に自分で勝ちとる気持ちよさ。まるで運をこの手で勝ちとっていくような、さわやかさに満ちています。

こうして気持ちよく磨くためには、まずモノを絞り込み、モノを減らす。行動の邪魔をするモノ、心理的な障壁になるモノを取り除き、磨きやすい環境をつくりましょう。

 

※本稿は、『モノが減ると「運」が増える――1日5分からの断捨離』(大和書房)の一部を再編集したものです。


モノが減ると「運」が増える――1日5分からの断捨離』(著:やました ひでこ/大和書房)

目の前のモノを、ちょっとずつ! 
家の中の「詰まり」を取ると運気は流れ始める! 
床・テーブル・棚の上、3つの平面にモノを置かない家に、運は来る。
1日5分からできる「住空間」の整え方とは。
やましたさんの新居、全部見せて教えます!