「人間力を磨いてほしい」

記者発表のあと、眞秀さんの両親、祖父・菊五郎さん、叔父・菊之助さんも会見場に。

祖父の菊五郎さんは「何と申しましてもこの場をご提供いただきました大使に感謝しています。腰を痛めておりますが3、4月リハビリし、5月にはぜひとも元気な姿をお見せしたい」と意欲を語る。

叔父である菊之助さんは、「大使と社長にお詫びを、いやお礼を」を言い直した後、「眞秀の叔父にあたります。これから彼がどのように成長していくのか、身内に慶事があると身内全員で応援する文化、私も叔父として手助けしたい」と甥を見つめた。

叔父・尾上菊之助さん

父のローランさんは「3歳から眞秀は歌舞伎に出たかった。4歳から今まで練習していて、いつも楽しそう。スマイルだから嬉しい」と日本語で挨拶。妻の寺島さんが「大丈夫でしょうか」とフォローする場面も。「こういうことになると思ったんだ」と菊之助さんが笑う。

寺島さんは「シンボリックな場所を提供していただいて、初代眞秀を名乗らせていただくことが決まりました。私の父が与えてくれた眞秀への〈あるひとつの道筋〉と思い、私たち両親は歌舞伎役者ではございませんので、父と弟のサポートをします。先輩方にかわいがってもらえるよう、思い切り叱っていただけるよう、人間力を磨いてほしい」と語った。