田井裕一(兵庫県出身)
●人力車に出会ったきっかけは?
東京力車ユニットのオーデションを受け、合格をして音楽活動と同時に引っ張ることになったことがきっかけです。
●音楽と人力車の俥夫として二刀流の活動ですが、大変な部分や、お客様からの言葉などで励みになったりすることは?
真夏の炎天下や、真冬の雨の状況下での人力車業務は体力を使うので大変だなと思うこともあります。お客様から直接「楽しかった。乗って良かった」と言われると体力的な疲れも全て吹っ飛ぶほど嬉しく感じます。
●人力車を引いていて、一番疲れる「筋肉」はどこですか?
首です。人力車を引っ張る際、後方確認等で前後左右に首を振る回数がとても多いのでその分、負担がかかるのが理由だと思います。
●ハプニングや思い出深いエピソードは?
人力車乗車時は、お店でテイクアウトがOKなのですが、ご乗車のお客様のご希望で「1時間でどれだけのお店でテイクアウトできるか」という挑戦をしたら、8店舗回ることができました。浅草の人力車の中で、あれだけご乗車中にテイクアウトした食事を持っていた方は、他にはいなかったと思います。
●コロナ禍の2年間、「浅草観光」が大変な時期もあったと思います。現在の「浅草」はどのような雰囲気ですか?
人出に関しては、コロナ禍以前と比べるとほぼほぼ90%近くまで戻ったと感じています。それどころかこの2022年のゴールデンウィークは以前よりも1.5倍ほどの観光客が浅草にいたのではないかと感じています。
●ご家族の反応は?
自分の両親も、人生初の人力車は、自分が引っ張る人力車だったので嬉しかったですし、とても応援してもらっています。
●「浅草」への思い、「浅草観光」に来られる方へのメッセージを
自分自身、海外に行った際に、「日本人自身が日本の良さをまだまだ感じていない」と気づきました。「浅草」「人力車観光」がクローズアップされることで、日本人も日本の古き良き伝統文化の良さを再認識していただいているということがとても嬉しく思います。浅草で初めて人力車に乗ったという方がもっともっと増えるように頑張りたいと思います。
浅草という活気あふれる素晴らしい街の雰囲気を感じていただけると思うので、それに合わせてお客さまに、素敵なお店をたくさん紹介できるようしっかり準備して臨む所存です。特に僕はスイーツが好きなので、スムージーなどの冷たいドリンクや、かき氷などの夏限定のテイクアウト商品を調べ尽くしてお客さまに合わせた提案ができるようにしておきたいと思っています。
浅草は、食事はもちろん、素晴らしいパワースポット、寺社仏閣など知れば知るほど楽しい場所がたくさんあります。そして人力車に乗ったからこそ分かる楽しさも盛り沢山なので、浅草に来られた際は是非お待ちしております!
●さて、新曲「Sole!~おまんた囃子~」が7月20日に発売されます。前作に引き続き大先輩である三波春夫さんの楽曲をフューチャーした作品となりました。楽曲への思いは?
今回の楽曲は、新潟県糸魚川市でおこなわれている「おまんた祭り」で長年踊られている『おまんた囃子』の歌詞の一部を使用し、ヒャダインさんに新しくメロディーをつけていただいた「日本を元気にするのお祭りソング」となっています。日本中のみならず、世界中で暗いニュースが報道されておりますが、この世の中を、少しでも明るく元気に素晴らしい世の中になるような願いを込めてこの楽曲をたくさんの方に届けていきたいですし、三波春夫さんの大切な楽曲を時代を超えて歌い繋いでいきたいと思っております。
浅草に出かけたときには、ぜひ彼らの引く人力車を探してみてほしい。
新曲「Sole!~おまんた囃子~」7月20日発売!
前作に続きテイチクレコードの大先輩、三波春夫の楽曲に挑戦。「チャンチキおけさ」「世界の国からこんにちは」など数々のヒット曲があり、昭和から平成へと多くの方々に親しまれてきた三波春夫の楽曲の中から今回、東京力車が選んだのは「おまんた囃子」。今作も前山田健一(ヒャダイン)が新たな歌詞とメロディーを付与し、原曲に新たな息を吹き込みます。 (C)RS