1か月半ほどで眼球が完成

生後1か月半ごろ、瞼が開きます。でもまだ、明るさがわかる程度の視界(楓浜)(写真提供:アドベンチャーワールド)

保育器に預かっていたもう1頭の赤ちゃんを母親の元に戻すと、おなかが空いているのですぐにおっぱいを飲みます。そして保育器の赤ちゃんがまた、空腹になりそうなタイミングを見計らって、再び入れ替え作戦―これを繰り返すわけです。

入れ替え保育の利点として、保育器に預かっている間に体温、体重などの測定や体中のチェックがゆっくり行えます。

四六時中抱いている赤ちゃんを預かるのはお母さんにとってすごくストレスになりますので、体調管理はとにかくすばやく1秒でも短く、が大事。産後のお母さんとしても、どちらかの赤ちゃんが常に腕の中にいる双子育児は、体力的には大変でしょうがストレスは少ないと思われます。

こうしてすくすく、順調に育つと、1か月半ほどで未熟だった目に眼球が完成して、瞼の亀裂ができて、少しずつ開きます。でもまだ明るさがわかってぼんやり見える程度で、歩きはじめるのと同じ生後3か月ごろに周囲がはっきり見えるようになります。ちなみに、耳も成長して、音に反応するようになるのは生後2か月ぐらいです。

生後3か月を過ぎて、よちよち歩きがはじまるともう安心。頼りなく抱かれているだけだった赤ちゃんも、4か月を迎えるころには、自分からお母さんにじゃれつく姿が見られるようになります。