加工食品の悪循環から抜け出すための「食事ハック」

現代の肥満は食生活と大きくかかわっていますが、その肥満の大きな原因は精製された糖質や脂肪や塩分の摂りすぎであり、これらを招くのは加工食品の摂りすぎ、そしてそれを招くのは貧困です。

この悪循環を断ち切り、ひとつひとつ、ちょっとずつで良いからより体に良い、

「プラントベース・ホールフードの食事」

を目指すのが食事ハックの概念です。ただしあまりにもギチギチに行ってしまうとオルトレキシアになってしまう可能性があるので、

「8割方、プラントベース・ホールフード」
「2割方、従来型の食事」

ぐらいのほうが長続きすると思います。

ただしその2割方の従来型の食事を取るときにも、外食その他でなるべくプラントベース・ホールフードに近い食事を取れるだけの知識を得て、体への影響が少なくなるようにするのです。

20世紀まではプラントベース・ホールフードに近い食事を取ろうとすると、買い物や後片付けも含めて、1食の準備に1時間ぐらいかかってしまうのが当たり前だったと思います。だからこそ長続きせず、私たちは加工食品に頼るようになったわけです。

しかしここで発想を転換してください。私たちがなぜ加工食品に頼るかというと、現実的に加工食品を食べるくらいしか普段の生活の中で食事に時間が割けないようになってしまっているからです。

『増補改訂版 勝間式食事ハック』(著:勝間和代/宝島社)