そして不健康な食品を中心とした食事の恐ろしいところは、この選択肢に影響を与えてしまい、「時間割引率(目の前のことに追われ、将来のことはなんとかなると割り引いて考えてしまう)」がどんどん高くなっていく傾向にあるのです。
つまり「今さえ良ければ将来はどうでもいい」ということで、ありとあらゆる問題や負債を先延ばししようとします。
そう考えると、食事のコントロールができているということは、自分が自分の生活をコントロールできているバロメーターなのです。そして、自分の食事をコントロールするためには十分な準備と判断が必要です。
この準備や判断が衰えてくると、 とりあえず目先の仕事や雑事に追われるため、不健康な加工食品の摂取が多くなります。一旦加工食品の摂取が多くなると、これは悪循環です。
体の調子が悪いから加工食品を食べざるを得ないような意思決定しかできない、そしてそのように追い込まれているから、ますます食事を整える時間がなく、加工食品を摂取したり、安い外食をしたりするという悪い繰り返しになってしまいます。
ある程度、みなさんが知っているようなセレブや著名人は食事に気を使っていることが多いのですが、これは鶏と卵の関係で、食事に気を使っているから有名になれたのでしょうし、そしてまたある程度、時間やお金の余裕があるから食事に気を使うことができるのでしょう。