マイナスなイメージが強い「お茶当番」

自宅のリビングルームはお客様のためのかしこまった部屋ではなく、家族がどこよりものんびりリラックスできる部屋にしたい。これが、私の結婚当初からの理想でもあった。23年経って世界中のどこよりも、家族みんながダラっとゆったり、のんびりゆるゆるできる場所。そこにはいつも淹れたての美味しいお茶が必要だ。

自宅のリビングルームでのんびりいただく美味しいお茶

ほっこり「お茶する」時間が何より大好きな私だが、子どもが野球をやるようになって、それまでと少し言葉の響きが違って聞こえることがある。

それは「お茶当番」。

イメージ的に野球チームのお茶当番は、「大変」「時間を取られる」「めんどくさい」「日曜日にお出かけできない」など、マイナスなイメージが強いのだろうか。むむっ。それってきっと実際にチームに入っている保護者の本音が、やんわり外部に漏れ聞こえて広まったに違いない。大谷選手のホームランを見て野球をやりたいと思った子どもがどんなに親にお願いしても、このせいで体験会へも足止めされてしまうとしたら…
これは大変だ。
親のお茶当番が原因でグラウンドに出て野球をするチャンスを奪ってしまうなんて。

ちなみに、
去年のサッカーワールドカップで、長友選手が「ブラボー!」と叫んだ翌日に、勝利の歓喜で日本じゅうが「ブラボー!!」と叫んで沸騰した時、なぜか野球人の妻であり母である私は、心の中で頭を抱えていた(なんだそれ)。

明らかにこのあとサッカー人気はさらに加熱し、子どもたちはこぞってサッカースクールやチームの門をたたき始めるのではないか。

野球だって負けてはいられないのだ!
いよいよ3月8日から始まったWBC(ワールドベースボールクラシック)で、多くの子どもたちに野球のすばらしさを感じてほしい!

我がチームにもできるだけ初心者の子を招き入れて、この先も野球人気を盛り上げていかねばならない。よく見るここ数年の少年野球人口のダダ下がりの折れ線グラフ、あれは恐怖でしかない。ちなみに女子の野球人口は逆に年々増えていっているらしい。おおなんと頼もしい。我が家に女子はいなくても、いま女子野球がだんだん注目されて盛り上がっているのは個人的にとても楽しみだ。

たしかにね…。

私がなにも知らずに野球チームに子どもを入れたとき、いろいろ驚いたことはあった。