まだまだゆっくりしてる場合やない
会ってもホンマにええヤツやし、歌もものすごくうまいんよ。何より、心底オレのことを慕ってくれていることがホンマにありがたいし、せめてものお返しというか、初めて歌詞を書くから曲を作ってよと言うたんです。それが9月に出た「優しい言葉の中にも」「こんな感じでいいじゃん!人生は」だったんです。
配信の時代にナニやけど逆に味があって面白いかなとも思って、いろいろ動いてみてCDを2000枚作ってあげたんよ。
こんな流れが72歳になってもあるのが感謝やし、まだまだゆっくりしてる場合やない。オレがこれまでの人生で感じてきた思いを歌詞にしたんやけど、自分で口ずさんでることもあるし、みんなにも、オレにも届いてるんやなと。思いを歌詞にするというのは、そえんじのためでもあるけど、オレのためでもあったんやなと思いました。
2019年も年間150~200は講演をやってたんやけど、2020年にはほぼゼロになった。新型コロナ禍で。
もちろん、仕方ないことやし、オレ自身が依頼があっても断っていた部分があるんやけど、やっぱりね、オレはしゃべることが好きなんよ。コロナ禍でより一層分かったわ。
エライもんやね、前は現地まで行ってしゃべりだしたら面白いんやけど、遠方に行くことが多いので、そこまでの道中は億劫に感じることもあった。
でも、半年ほど完全に休んで久々に行ったのが北海道の釧路やったんやけど、行く2日ほど前からうれしくてね。ウキウキしてんねん。
仕方ないと思いつつ、やっぱりしゃべらんと知らん間に元気がなくなってたんやろうし、年齢的にもアレもやりたいコレもやりたいと思う歳でもない。心のリズムがゆっくりになってたんかもしれんけど、そえんじとの出会いでもう一回心に火が付いた。それはね、間違いなくありましたね。