「普段からよく歩くので、私服はスポーティが定番。買い物ではいつも2駅分ほどの距離を歩き、帰りは重い荷物で腕を鍛えています(笑)」(撮影:浅井佳代子)
現在発売中の『婦人公論』2023年4月号の表紙は、女優の風吹ジュンさん。若い頃は気ままでつかみどころがないイメージで見られていたかもと話す風吹さん。そうなったのは、育ってきた家庭の事情も影響しているそうで……。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。
(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)

準備は常に万全です

今日履いているスニーカーは私物です。普段からよく歩くので、私服はスポーティが定番。買い物ではいつも2駅分ほどの距離を歩き、帰りは重い荷物で腕を鍛えています。(笑)

年相応に体の故障はあるとはいえ、体力はバッチリ! いつどんな役のオファーがあってもいいように、準備は常に万全です。

公開中の映画『ちひろさん』では、病気で視力を失ってしまう女性を演じています。有村架純さん演じる主人公のちひろさんは、海辺の町のお弁当屋さんで働く元風俗嬢の女性。

とてもチャーミングで、私を含め個性豊かな登場人物が彼女に引き寄せられていく。その出会いと交流を描いた物語です。

今泉力哉監督の演出がとても丁寧で、心の温度まで感じられる、ほのぼのとした作品になりました。