「韓国との接点は、10年くらい前に現地で舞台をやらせていただいたのが最後です。タイミングが合ったら、ぜひまた何かやってみたいなと思います」

僕が韓国文化に出会ったのは、日本で『冬のソナタ』のブームが起こる少し前。テレビで『接続 ザ・コンタクト』という映画を観たことがきっかけでした。この作品に出ていた俳優のハン・ソッキュさんにシンパシーを感じて、ドはまり。

以来、彼の出演作を借りるためにレンタルビデオ店に通いつめ、借りては観て、を繰り返すようになりました。まだDVDじゃなくビデオテープで、韓国作品のコーナーもほんの少ししかなかった時代です。

そうこうするうちに今度はソン・ガンホさんが好きになったものの、今みたいに何でもインターネットで調べられる時代じゃなかったから、「他に作品はないか!?」って血眼で探して。僕もその頃『チョナン・カン』という韓国と交流する番組に出ていたので、韓国語を勉強しては通訳の先生に聞き、新作の情報を得ていました。懐かしいです。

ソン・ガンホさんには、彼が映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台挨拶で来日された時にお会いしました。今も大好きな俳優さんなので嬉しかったです。

韓国語は、もうすっかり忘れてしまいました。「やっぱり毎日毎日練習していないと、すぐに忘れてしまいますね」(と流ちょうな韓国語で)。韓国との接点は、10年くらい前に現地で舞台をやらせていただいたのが最後です。タイミングが合ったら、ぜひまた何かやってみたいなと思います。