夫婦はお互い様と自覚を

そもそもの話になりますが、夫からハラスメントを受けながら、今まで夫婦を続けてきたのはなぜでしょう? 先に挙げた経済的理由が大きいとはいえ、本当にそれだけでしょうか? それ以外にも、一緒にいて得られるメリットが妻の側にもあったのではありませんか? ということは、モラハラ夫も夫なら、愛情よりもメリットを重視し離婚しなかった妻も妻。厳しい言い方ですが、お互い様です。スピリチュアルな視点から言えば、この夫婦関係は、類は友を呼ぶ「波長の法則」と言えるでしょう。

夫にしてみれば、今まで養ってきた妻から、みじめにも見捨てられる。それもまた、自ら蒔いた種は自らが刈り取ることになる「因果の法則」の結果です。

(イラスト◎大野舞)

そのように考えれば、夫婦それぞれのこれまでの行いがもたらした結果であり、「今さら世間に対して良い妻のふりをしたって仕方ないわ」と、腹もくくれるのではないでしょうか。人生は自己責任です。幸せになるには誰のせいにもせず、自らで舵取りをしなければなりません。

さらに言えば、「介護しない」と腹をくくるだけでなく、もう一段階ステップアップすることで、幸せへの道は明確になります。それは、弁護士に相談すること。いきなり「私はあなたの介護をするつもりはありません」と感情的な言動を取れば、モラハラ夫と揉めるのは想像に難くありません。昔から、「急いては事をし損じる」と言うでしょう。