「次に『声の強弱トレーニング』をご紹介します。お腹の力で息の強弱を調節するものですが、遠くにいる人や大勢に対してはもちろん、小さな声でも近くの人にしっかり届くなど、状況に応じて自在に声を出せるようになります」(上野さん)

用意するのは、先が曲がるタイプのストローと綿棒。まずストローのジャバラ部分を直角に折り曲げ、短いほうの先端に綿棒を入れたら長いほうの端をくわえる。唇をすぼめ、息がもれないように閉じたら準備完了だ。

「『フッフッフッ』と3回息を吐き、次に『フーッ』と3回息を吐く。その際、綿棒から1センチくらい上に手をかざし、指に綿棒があたるように息を短く吐いてください」(上野さん)

最初は息を強く吐きすぎて綿棒を飛ばしてしまった吉永さんだったが、コツをつかみ、リズミカルに綿棒を動かせるように。

「お腹に手をあてながらやると、息を吐いた時に硬くなるのがわかる。毎日続けていたら腹筋が鍛えられて、お腹まわりがスッキリしそう!」(吉永さん)

最後に「高音域トレーニング」を教わってレッスン終了。


1日3分、1つでもやってみよう!
【声の強弱トレーニング】

《声の強弱トレーニング》

<声の強弱を操るには>

先が曲がるタイプのストローを逆にくわえ、綿棒を先端に入れる。その1センチほど上に(綿棒が飛び出さないように)手をかざしておく。
「フッフッフッ」と連続してリズムよく息を吐き、「フーッ」と息を3回吐いて、指に綿棒があたるようにする。
お腹を使うので、声の強弱を操り、大きな通る声が出るようになる。3分ほど繰り返す。


1日3分、1つでもやってみよう!
【高音域トレーニング】

《高音域トレーニング》

<高い声、よく通る声を出したいなら>

割箸1膳を、鼻の下と上唇の間に軽くはさむ。
唇をしっかり突き出して、「ひょっとこ」の口にしないとうまく発声できない。
アゴの下の筋肉を意識して。「ウオ・ウオ・ウオ」と普段より高めの声で3分ほど繰り返す