中身を変えるには、まずは形を真似ることから

日々、接客する中で、「中身を変えるには、まずは形を真似ることからかもしれない」と思い、お客様の持ち物を拝見することにしました。

バッグや靴は、主張の強くない、控えめなものでした。

『大人女子の小さなマナー帖 一流のお客様に学んだ気づかい』(著:横田真由子/大和書房)

いつ、どんな場面でも恥ずかしくないもの、どんな人と会うことになっても、その場にすっと溶け込むもの、相手に合わせられる格のものを好むことは共通で、堅実な選択をなさいます。

派手すぎず、大きすぎず、チープすぎず、よく見ると上質で手入れもされている。

バッグも靴も洋服の延長と考え、トータルで見たとき、バッグと靴だけが目立つことなく、馴染むことを大事にしていらっしゃいました。

カジュアルにファッションを楽しんだり、トレンドアイテムをアクセントにするコーディネイトは別ですが、大人の品性が必要な場面では、「清潔感」「控えめ」「調和」という、道徳的なマナーに乗っ取った選択が必要かもしれません。

品性を保つには、「バッグも心も汚れたら手入れをする」「これみよがしに、でしゃばらない」「一歩引いて客観的に見る」ことです。

控えめでも目立たなくても、本当に上質なものは、持っている人の存在自体を上質なオーラで包んでくれるのです。

一流のお客様に学んだ気づかいポイント
「控えめ」が相手を立てることにつながる