この記事の目次
〈症状〉排便の困難に悩む人が多い
〈原因〉便秘を引き起こす4つの原因とは
〈治療〉胆汁酸を増やす新しい治療薬も 〈予防〉適度な運動と水分と油の摂取を

〈原因〉便秘を引き起こす4つの原因とは

食べ物などを摂ると、消化管で消化・吸収が行われ、老廃物が便となって1~3日で排泄されます。が、小腸や大腸の働きが何らかの原因で低下した場合、便が硬くなって便秘になるのです。

その原因はさまざまで、「器質性・症候性便秘」「薬剤性便秘」「機能性便秘」「便秘型過敏性腸症候群」の4つに分けられます。器質性・症候性便秘は、消化管の疾患により、腸の働きの低下や腸管内が狭くなることで起きます。

また、糖尿病、うつ病、パーキンソン病、レビー小体型認知症などの疾患で二次的に便秘になることも。薬剤性便秘は、腸管の動きを抑える作用のある薬剤の服用により起こるもの。機能性便秘は前の2つにあてはまらない便秘です。

4つ目の便秘型過敏性腸症候群は、ストレスが原因の過敏性腸症候群の便秘型です。

図:便秘が起こるメカニズム