うれしい誤算

そして、そういった人生を楽しんでいる方たちと繋がること。これは、節約生活を始めたときからの、私の望みでもありました。

少ない年金でも、お互い助け合えば、いろいろなことを楽しめます。決して、孤立することもなく。それは毎日の不安を追い払うことにも繋がります。

「見栄」も「対面」も気にしないまま、ありのままで人と接する。

72歳にして(先日誕生日を迎えました)、こんな人づきあいができるようになったのも、きっと節約生活のお陰です。あくまで私にとって、節約生活はたいへん多くのメリットを与えてくれました。

節約生活は、まさに自分を豊かにする人生そのもの。

今3年間を振り返ってみて、このことに気づけたのは、とても嬉しい誤算だったようにあらためて感じています。

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