うれしい誤算
そして、そういった人生を楽しんでいる方たちと繋がること。これは、節約生活を始めたときからの、私の望みでもありました。
少ない年金でも、お互い助け合えば、いろいろなことを楽しめます。決して、孤立することもなく。それは毎日の不安を追い払うことにも繋がります。
「見栄」も「対面」も気にしないまま、ありのままで人と接する。
72歳にして(先日誕生日を迎えました)、こんな人づきあいができるようになったのも、きっと節約生活のお陰です。あくまで私にとって、節約生活はたいへん多くのメリットを与えてくれました。
節約生活は、まさに自分を豊かにする人生そのもの。
今3年間を振り返ってみて、このことに気づけたのは、とても嬉しい誤算だったようにあらためて感じています。
『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』(著:紫苑/大和書房)
71歳、ひとりシニア。子どもたちが結婚してから60代で都内に小さな中古住宅を買った紫苑さん。フリーで仕事をしていたため、年金はわずか月5万円と、お金はないけれども不安はないし、今が一番幸せ。あるものを工夫する豊かで楽しい日々をご紹介。