「月5万円」節約生活も3年が過ぎた今、紫苑さんが振り返って思うこととは――（写真提供：著者）
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母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきた72歳のひとりシニア・紫苑さん。そのため年金の額は月に5万円ですが、お金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題となり、楽しい毎日の様子は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。その紫苑さんの節約術を日々の暮らしとともに紹介していくのが当連載。第12回のテーマは「節約生活を振り返って」です。

プチプラ節約生活3年目を迎えて

ここまでの連載でも記しましたが、コロナ禍のなか、「このままではいずれ行き詰まる。人生崖っぷちだ」と思ったあの日から、年金内で暮らすことを己に課して始めた節約生活。

気付けばいつのまにか３年経っていました。

年金とは言っても、たったの5万円。それまで家賃を除いても、なんだかんだと月15万円くらいはかけて暮らしていた身です。5万円で暮らすなんてとても無理、と思っていました。

それでも始めたのは、もちろんその道を進むしかなかったから、ではありますが、当時書籍をたくさん読み漁った結果、数万円の年金で暮らしている人が案外多いことを知り、大いに勇気づけられたことを思い出します。