父は利賀村が好きだった

山道は険しく、野生動物の気配と川の音。カーブの度にお地蔵さんがたっていて、かつて山道から落ちて亡くなった方たちの地蔵だという。父の母、わたしの祖母も、その中の一つのお地蔵さんだ。

父は利賀村が好きだった。いつか、戻りたかったのだと思う。 

この初夏。
その利賀村へ、わたしは行ってみることにした。

勝手にファミリーヒストリー。
どんな旅になるだろう。
父の写真と共に、ルーツを探ろう。

【関連記事】
青木さやか「母との確執がなくなると、故郷も好きになってきた。いずれ故郷に帰ろうと言う人の気持ちがわかるような気がした」
青木さやか「親がこの世にいない、というのは身軽でもあるが、孤独でもある。〈死んでもできる親孝行〉とは?」
青木さやか「今日で50歳。鼻血を出した苦い誕生日会も。〈3月に産むからだ〉と祖父に叱られていた母を思い出す。そろそろ〈自信のなさ〉を手放そう」
青木さんの連載「50歳、おんな、今日のところは「●●」として」一覧

ウチ、“断捨離”しました! | BS朝日
https://www.bs-asahi.co.jp/danshari/

青木さんが出演する舞台『おかしな二人』は4月29日より全国公演予定https://www.tohostage.com/okashinafutari/