写真提供◎青木さん(以下すべて)
青木さやかさんの連載「50歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、50歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「自分のルーツを知りたい人として」です。

前回「一年中カーテンをしめない生活をしている。植物を育てるようになったのはいつだろうか。1番の親友は20年一緒のパキラ」はこちら

ゴールデンウィークといえば

ゴールデンウィークといえば、思い出すのが潮干狩り。

愛知県尾張地方にある尾張旭市に住んでいたわたし。名古屋市と瀬戸市の間にある緑の多い住み良い町。

小さい頃の青木さん

「おわりあさひは住み良い居よい、さあさ、いりゃあせ、どどんと躍ろ」と、いう歌詞は我らが尾張旭音頭である。近隣に海はなく、潮干狩りは、しばらく車を走らせ、西尾市や南知多の方に行っていたと思う。どこに行っていたのかなぁと知りたくなるが、両親は他界しているので知る術はない。

春は、つくしをとりに近くの土手に。
ゴールデンウィークは、潮干狩りに。
夏は、川へイワナを釣りに。
秋は、フルーツパークへ果物狩り。
食べられるものを取りに行くのが好きな親であったのだろう。今考えると随分とアウトドアな家族。