懸賞は辛気臭いどころか人を笑顔にするものだと思う(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
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継続は力なり

私の趣味は懸賞の応募。以前、ママ友の集まりで何気なく話題にしたら、「地味で辛気臭い」「暗いイメージ」と遠回しに言われ、とくに「せこい」という言葉には傷ついた。それ以来、親しくない人には安易に言わないようにしている。

懸賞に当たると喜んでくれるのは、もちろん家族だ。近頃は物価高で何もかも高く、生活費を切り詰めるのも大変。そんな折にたまに当たる当選金や金券、食材は本当にありがたく、わが家の生活の潤いだ。

図書カードやプリペイドカードが当たると夫に、ゲーム機やゲームソフトの場合は息子にプレゼントする。

現金は、専業主婦にとってはありがたい臨時収入だし、私の貴重なお小遣いだ。昨年は当選した高級ビワを実家に送ったらとても喜んでもらえた。

懸賞は辛気臭いどころか人を笑顔にするものだと思う。近所に暮らす夫の両親とはあまり共通の話題がなかったが、ギフト券を渡しにいくと会話も弾む。

私にとっては人と人を結びつけるコミュニケーション・ツール。頻繁に当たるわけではないが、「継続は力なり」の言葉を信じ、日々実践している。


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