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身近なカビ
現在、80,000種類以上のカビが確認されており、その色や性質によって大まかに分類されています。ここでは、家の中でよく見る「クロカビ」「アオカビ」「コウジカビ」「好乾性カビ」を紹介します。
・クロカビ
湿った場所や物を好み、湿度が90%を超えると発生しやすくなります。空気中に浮遊するカビの中で最も多いカビとされています。
・アオカビ
クロカビと同じく、空気中に多く浮遊しているカビです。湿度80〜95%、温度20℃台で発生しやすく、お風呂場のような水気の多い場所のほか、ご飯やパン、果物などの食品類にもよく生えます。
アオカビの中には、抗生物質であるペニシリンや、ブルーチーズを製造するために用いられるものもあります。
・コウジカビ
湿度80〜95%、温度30℃以上で発生しやすいカビです。特に押し入れに生えやすく、米や麦、大豆といった穀物も好みます。
コウジカビの中でも一部のものは、「麹(こうじ)」として味噌や醤油、日本酒を作るために用いられています。
・好乾性カビ
一般的なカビよりもやや乾燥した環境を好み、湿度70〜90%、温度20℃台でよく発生します。そのほか、お菓子やジャムなど、糖分を多く含んだ甘い食べ物にも生えやすいとされています。