幼少期の子どもたち。左からニコールさん、ラーズ選手、ナイジェルさん（写真提供：ヌートバー久美子さん）
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日本文化を受け入れてくれた家族

チャーリーと知り合ったとき、「日本でホームステイすることになっている」と言うので場所を聞くと、埼玉・東松山にある私の実家から車で15分ほどの坂戸という町。「もしかしたら日本で会えるかもね」と言って別れたのですが、しばらくしてホームステイ先から急遽キャンセルされたと、途方に暮れた様子で電話がかかってきました。

母も私に似たタイプなので、相談すると「お世話になったんでしょう。うちに呼べばいいじゃない」って。一度会っただけでお世話にはなっていないのだけど（笑）、チャーリーは私の実家に何日か滞在し、あとはご近所の空き家をお借りすることに。そんな縁もあって、大学卒業後に東洋水産に就職したチャーリーと結婚しました。

私が国際結婚することについては、両親はある程度、覚悟していたのかもしれません。三姉妹の長女である私に、経営するガソリンスタンドを継いでほしい気持ちはあったと思う。でも専門学校時代、3回も留学するほどアメリカが好きな私を見ていますし、一度決めたら曲げない頑固な性格も理解していますから。いま店は妹が継いでくれています。

当初は日本で社宅暮らしをしていましたが、転勤を機にアメリカに移住して30年以上になります。長男のナイジェル、長女のニコールは日本で里帰り出産し、ラーズのときは幼い2人を連れて日米を往復するのも大変なので、こちらで産みました。