この記事の目次
漢方薬とは 西洋薬とは何が違う? 漢方薬の種類
漢方薬の服用方法
飲み方
服用のタイミング
飲みづらいと感じたら…

漢方薬の服用方法

 

飲み方

コップ一杯の水か白湯で飲みます。お茶や牛乳、コーヒー、ジュースなどで飲むと、薬の働きに影響する恐れがあるためなるべく控えましょう。漢方薬特有の臭いや味が気になる場合は、後述する服薬ゼリーなどを使用する手もあります。

 

服用のタイミング

漢方薬は、空腹時に服用することで吸収されやすくなるため、一般的に、胃に食べ物が入っていない「食前」または「食間」に飲みます。食前の場合は食事の約1時間~30分前、食間の場合は食事の約2時間後(食事と食事の間)を目安に服用してください。用量・用法は、市販薬であればパッケージや内部の説明書に、処方箋であれば薬と一緒にもらえる説明書に記載されています。事前によく確認してから服用するようにしましょう。

『薬には副作用という「リスク」も。どんな人が注意が必要? グレープフルーツ、納豆、青汁…飲み合わせにも注意』はこちら

 

飲みづらいと感じたら…

漢方薬の独特の臭いや味を苦手とする人は少なくありません。また、一般的に処方されることの多い顆粒タイプの漢方薬の場合、水に溶けにくく喉に引っかかりやすいため、これも飲みづらさの原因の一つとなっています。

漢方薬は基本的に水か白湯で服用するものですが、「なかなかうまく飲めない」「どうしても味が気になって毎回の服用がつらい」というような人は、以下の方法を試してみてください。

・あらかじめ水・白湯を口に含んでから飲む

水・白湯を口に含んだ状態で、漢方薬を口に入れて一緒に飲み込みます。こうすることで、舌に直接薬が触れず、また口の中に顆粒が残りづらくなるため、臭いや味が緩和されます。

・オブラートを使用する

オブラートは、デンプンから作られる可食シートです。薬を包み込み、臭いや味を遮断して飲み込みやすくします。丸型のものと袋型のものがあり、包むのが苦手な場合は袋型がおすすめです。いずれも薬局で購入できます。

一般的に漢方薬は量が多いため、少量ずつに分けて包んで飲むとよいです。飲むときはそのまま口に入れるのではなく、コップの水に浸してゼリー状にしてから水と一緒に飲むと、喉に引っかかりづらくなります。

・服薬ゼリーを使用する

オブラートと同様に、薬の味や臭いを包み込みます。ゼリーのため、水がなくても楽に飲めるというメリットがあります。いちご味やチョコ味などさまざまな種類が販売されており、薬を嫌がる子どもにもおすすめです。こちらも薬局で購入が可能です。

服薬ゼリーは基本的に保存料を使用していないため、開封後の使用期限が短い点には注意が必要です。開封後は冷蔵庫に入れ、一週間以内に使い切るようにしてください。