病院で処方される漢方薬。その臭いや味、舌触りなどから苦手とする人も多く、飲みにくい薬といえるでしょう。漢方薬は天然の植物・鉱物・動物などから作られた「生薬(しょうやく)」を複数組み合わせることで作られており、独特の臭いや味はこれに由来します。この記事では、漢方薬の製法や西洋薬との違い、上手に飲むためのコツなどをご紹介します。
この記事の目次
漢方薬とは
漢方薬は、自然界に存在する植物・動物・鉱物などを乾燥させるなどして加工した「生薬」を複数組み合わせて作った薬です。
天然物から作られるため、「副作用や飲み合わせの心配がない」と思われがちですが、漢方薬にも副作用やアレルギー、飲み合わせなどのリスクがあります。もし服用していて体調に不安を感じたら、医療機関に相談するようにしてください。
西洋薬とは何が違う?
漢方薬と西洋薬にはいくつかの違いがあります。それぞれ、その時々に応じて使い分けられたり、あるいは同時に処方されたりしています。
・漢方薬
素材…天然物を原料とする生薬
作用…複数の症状や慢性的な症状に対応する
副作用…あり。重篤な副作用が出ることはまれ
・西洋薬
素材…化学的に合成された物質で、多くの場合は単一成分からなる
作用…一つの症状や疾患に対応する
副作用…あり。作用が強いものほど副作用も強く、多くなる傾向
一般的に、原因が特定できている病気には西洋薬が向いており、病気の原因が見つからない不定愁訴などには漢方薬が向いているとされています。