深い深い親の愛

とくに野球など野外で活動する場合、かなり暑い中で放置される場合が多いので、今はほとんどの子が大小のクーラーボックスにお弁当や飲み物を入れて持ってくる。

これに保冷剤をしっかり詰めて、お弁当、補食、補充用飲料、救急用の氷と氷嚢を入れてくるのだ。
たまに保冷剤を入れすぎてお弁当がカキコキになったものを、フローズン状態でシャリシャリ食べている子を見かける。笑ってはいけない。深い深い親の愛ではないか。

うちの次男はあるとき、牛丼を冷やしすぎて脂身のところが白くなっている「冷やし牛丼」だけは勘弁してください、と切に訴えてきた。
そもそも、冷たすぎるご飯が美味しいという子はなかなかいない。そこであえてお茶漬けの素と冷水を持たせて、酷暑の日にサラサラと「冷やし茶漬け」という荒技もあるらしい。

今、冷凍食品でも「自然解凍」でそのままお弁当に詰められるものがあり、保冷剤代わりに使うこともあるが、本当にお昼には溶けていて美味しく食べられるのか、自分で試してみるまでなかなか信用がおけなかった。結果、まるで自然解凍とは思えないほど普通に美味しく食べられることがわかった。使える!でもあまり食べる時間が遅くなると、やはり傷む心配は残るのだ。

クーラーボックスは1人用だと自転車のカゴに入るくらいの大きさが一般的だが、これだけのものを全部入れるとなるとある程度の大きさが必要だ。
お当番の時に私が車に積んでいく、大きめの「我が家持ち出し用」と、子供が自分で持っていく用、できるだけコンパクトに持っていく時用など揃えていたら…。
いつのまにかクーラーボックスのマトリョーシカができてあがってしまった。
こんなに必要か、我が家!?
でもすでに使用頻度はすっかり元が取れるほど高く、今わたしにとっては化粧ポーチより必需品で、頻繁に外に持ち出している。

こんなにいるかなと思ったら大活躍!クーラーボックスのマトリョーシカ

息子たちは、野球道具の入ったバッグと長いバットを背中に背負い、片手に2リットルの水筒、もう片方にこのデカいクーラーボックスを持って出かけていく。