この記事の目次
栄養成分表示とは
栄養成分表示の見方
栄養成分表示
義務表示の5項目
栄養成分表示の活用方法

栄養成分表示の見方

 

栄養成分表示

栄養成分表示には、「義務表示」「推奨表示」「任意表示」の3つがあります。

・義務表示

食品表示法により、表示が義務づけられた「エネルギー」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「食塩相当量」の5項目で、それぞれ生活習慣病予防や健康の維持・増進に深く関わる重要な成分です。

・推奨表示

表示義務はありませんが、日本人の摂取状況や生活習慣病予防との関連から、なるべく表示した方がよいとされる栄養素です。

取りすぎにより動脈硬化などを引き起こす「飽和脂肪酸」と、欠乏により便秘などを引き起こす「食物繊維」がこれに該当します。

・任意表示

義務表示対象成分以外の表示対象となる項目です。

糖質、糖類、ミネラル類(ナトリウムを除く)、ビタミン類、コレステロールなど多くの栄養素が該当します。

 

イメージ(写真提供:Photo AC)

義務表示の5項目

義務表示となっている5項目の栄養素の働きを解説します。これらを過不足なく摂取することで、生活習慣病の予防につながります。

・エネルギー

生命機能の維持や身体活動に利用されます。取りすぎると肥満につながります。

・たんぱく質

骨や筋肉、臓器を作るために欠かせない栄養素です。大豆製品、肉、魚、卵、乳製品などに多く含まれています。

・脂質

細胞膜を作ったり、脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)の吸収を助けたりする働きがあります。重要な栄養素である一方、取りすぎると肥満や心疾患につながってしまうため注意が必要です。

脂身の多い肉、油、バターや、油を多く使った洋菓子、スナック菓子などに多く含まれています。

・炭水化物

エネルギーの元になる栄養素で、1gあたり4kcalのエネルギーが生み出されます。取りすぎると脂肪に変わり、肥満の原因になります。

ご飯、パン、芋などに多く含まれています。

・食塩相当量

食品中のナトリウムの量を食塩量に換算したものです。ナトリウムは身体の浸透圧の調整などの働きをしますが、取りすぎると高血圧や胃がん・食道がんのリスクが高まります。

 

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