やめたこと「べき論」

私が「**するべき!」を連発していたのは、フランス人の夫と結婚してすぐの頃でした。

当時は、日本に住んでいたので、基本的な暮らしは日本仕様。

『「当たり前」を手放したら、人生が豊かになった フランスでやめた100のこと』(著:ロッコ/大和出版)

自然と自分が主導権を握っているように感じていました。

「お茶碗を右側に置いた→お茶碗は左側に置くべき」「靴下に穴が空いている→穴の空いた靴下は捨てるべき」など、「べきべき」うるさい私に、夫は、「そういう考え方もあるかもしれないね」とサラリ。

「お互いの育った環境を配慮して、2人の価値観を築いていこうね」には、正直涙があふれそうになりました。

多人種のフランスで育った夫。この歩み寄る姿勢に、ハッとすることが多いのです。

自分や世代の価値観を押しつけるのではなく、お互いを理解して最適な方法を探して
いく

多様化が進む今の時代、特に考えていきたいことですね。