昨今、高齢化が進み、高齢者の介護を高齢者が行う「老老介護」が社会問題となっています。そんななか、74歳の夫と97歳の義母と暮らしながら、「年を重ねても明るく、簡単に暮らす」ためのアイデアを発信しているのは、71歳でYouTuberとして活躍している、もののはずみさん。もののはずみさんは「老いを受け入れたら、体の声に敏感になりました」と言いますが――。
「ちょっとおかしいな」と思うことが増えてきました
50代半ばから歳を意識しなくなり、書類に年齢を書いてもピンときませんでした。
家のことを一手に担っているので、常に気が張っているのでしょう。
元気でいるのが当たり前で、気持ちは若い頃のままです。
ところが60代後半からちょっとおかしいな、と思うことが増えてきました。
少し前までは椅子にヒョイッと上れていたのに、そうはいかない。
手羽先で唐揚げ用のチューリップをつくるのも、えいやっと力がいります。
軽々と持ち上げられた布団も、どっしりと重い……。
疲労がたまったときや乗り物酔いしたときは、回復に時間がかかるようになりました。
老眼にもなり、老眼鏡をつくったものの、長時間かけると頭痛がします。知らない間に度が進んで、調整が追いついていないのでしょう。
新聞など細かな文字を読むときは、眼鏡型のルーペを使っています。
日差しの強い日に外を歩くと、目が疲れるようにも。
UVカット入りのサングラスを買って、夏は持ち歩いています。紫外線は白内障のリスクが高まると聞くので、その予防もかねて。