『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行』より

吉里吉里漁港~コンブの森が育てる極上品 

吉里吉里駅の「キリキリ」とは、アイヌ語で「白い砂浜」という意味。駅の近くの吉里吉里海岸の砂浜を歩くと、「キリキリ」と鳴ることからも地名が付いたと言われています。

『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行――千葉 房総半島 岩手 三陸・遠野』(著:NHK「コウケンテツの日本100年ゴハン紀行」制作班/中央公論新社)

駅を出たコウさんは、吉里吉里漁港へ。漁師の関谷伸勇さんによると6月から7月にかけてはウニ漁の最盛期、なかでも吉里吉里のウニは、キロ2万円を越えることもある極上品だといいます。

ウニがいるのは水深およそ5メートルの海の底。ウニはそこでコンブを餌に成長し、食用のサイズに育つまでには3、4年。吉里吉里のウニは、豊かなコンブの森が育てているのです。

そのコンブを育てているのは、海底から湧き出している近くの山からの伏流水。三陸の山と海が良質のウニを育んでいます。

関谷さんに「割って食べてみますか」と勧められたコウさん、「え、ほんとですか? ねだったわけじゃないですけど(笑)」と言いながら、朝採れの生ウニを早速ひと口。笑顔がこぼれます。