熟睡するための環境づくり
では、深く眠るにはどうすればいいのでしょうか。
まずは眠る環境を整える。体にストレスを与えず、安眠できる状態をつくることが大切です。基本は寝室を清潔にすること。ほこりがたまり、シーツや枕カバーなどが汚れていると、寝ている間に雑菌、カビ、ウイルスなどが体内に侵入し、それらを撃退しようと体の免疫(防御システム)が働きます。睡眠中でも体は活動しているのです。安眠のためにはこまめな掃除と洗濯を。それが難しければ、空気清浄機を置くのも一案です。
また、暑くて寝苦しい、寒くて眠れない、という経験は誰しもあるはず。睡眠は温度と湿度に左右されるのです。眠りに最適な布団の中の温度は32~34度、湿度は40~60%と言われています。ただしこの数字はあくまで目安。自分にとって快適な温度湿度を保てば、よく眠れるはずです。
寝るときは部屋を暗くするのがベスト。眠気を誘う働きがあるホルモン、メラトニンが十分に分泌される明るさは0.3ルクスとされていて、ほぼ暗闇です。真っ暗な部屋で眠るのは怖いと感じる人もいますから、カーテン越しの月明かり程度がおすすめ。夜中トイレに行くとき転倒が心配な場合は、足元灯をつけておくとよいでしょう。
良い睡眠は、寝るときの工夫だけではもたらされません。起床から日中の過ごし方、食事、入浴など、一日の活動すべてが快眠への準備となるので、生活習慣を見直すことも大切。
体のリズムをつくるためにも、起きる時間と寝る時間はできるだけ一定にするのが望ましい。ただ、休日は疲れて寝坊する場合もあるでしょう。その場合も、いつもの起床時間とあまりかけ離れないようにしてください。
入眠までの行動をルーティン化するのも効果的。たとえば、入浴→髪を乾かし、スキンケア→音楽を聴く→寝室へ、というふうに。「こうすると気持ちよく眠れる」というパターンをつくるのです。
次に、熟睡して痩せるための方法と生活パターンをご紹介します。自分の生活に合わせアレンジしてみてください。