イメージ(写真提供:Photo AC)
7月2日の『ザ!鉄腕!DASH』で収穫したわかめをふんだんに使ったピザやチャーハンが話題に。味気ないように見えて実は旨味のあるわかめ。味噌汁やサラダ、スープなどの具材として馴染み深いくミネラルが豊富で身体に良い食材といわれていますが、摂取することで具体的にどんな健康効果がもたらされるのでしょうか? 今回は、わかめの健康効果と、わかめの中でも特に一般的な「乾燥わかめ」の特性を生かした活用方法・レシピを紹介します。

わかめにはどんな健康効果がある?

近年はわかめがもたらす健康効果についての研究が進められています。

・腸内環境の改善

わかめには水溶性食物繊維が豊富に含まれています。研究では、わかめの摂取により便秘症状が緩和され、腸内のビフィズス菌の割合も増加することが報告されています。(Functional Foods in Health and Disease(2018) 8, 477-493)

・血圧低下

わかめを摂取することで血圧の低下が期待できます。実際に行われた研究では、わかめを摂取した場合、摂取していない場合と比較して顕著な血圧の低下が認められました。(J Clin Biochem Nutr(2001)30,43-53)

・食後の血糖値上昇の抑制

わかめを摂取した時としてない時とを比較すると、食後の血糖値とインスリンの上昇が抑制されることが研究で確認されています。(Plant Foods for Human Nutrition(2019)74(4), 461-467)

・食後の脂質上昇の抑制

わかめを摂取した時としていない時とを比較すると、食後の中性脂肪やレムナント様リポタンパク質コレステロール※の上昇が抑制されることが分かっています。(⽇本栄養・⾷糧学会誌(2019)72(6), 267-273)

※冠動脈疾患や糖尿病、腎疾患などの動脈硬化性疾患を合併しやすい疾患で高値を示す、 新たな脂質代謝異常マーカー。

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