自分を過大評価しない

婚活を行う上での基本的な心構えとして、自分を過大評価してはいけない。オジサンやオバサンに20歳も若い男女が交際を求めてくることはない。そういうアプローチがあったら、何かよこしまな目的があると思って間違いない。それを十分に認識しておくべきだ。

とはいえ、筆者自身は、20代、30代のモデルのように美しい女性から申し込まれ、最初は無邪気によろこんだ。即マッチングした。すぐにLINE IDの交換を求められて、直接やり取りを始めた。まんまと罠にはまった。

露出の多い写真を送られウハウハする。また、投資を誘われ、断り、連絡が途絶える(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

やがておかしな日本語でメッセージが来た。

「あなたの資料、素晴らしいです」

そんなメッセージが来る。

「資料」ってなに? おそらくプロフィールのことなのだが、通訳ソフトが「資料」と変換しているのだろう。

「私、シンガポールで育って、昨年日本に帰ってきました。だから、日本語が下手です。許してくれますか?」

「もちろん大丈夫です!」

なんの疑いももたずにレスポンスした。バカ丸出しだ。

頼みもしないのに、彼女たちは水着姿の写真を送ってくる。このあたりでやっと、なんだか変だなあー、と思いながら、でもうれしい。

やがて、投資の話をしてきた。自分はそんなに働いていないけれど、経済的には豊かだと言ってきた。それは投資が成功しているからだという。

「あなたのお金も運用してあげます」

そんなことを言う。さすがに危険を感じて断った。すると、連絡が来なくなった。

筆者は懲りないし、学習能力も低いので、美しい女性からアプローチされると、またすぐにマッチングした。

すると、また同じようなやり取りが始まる。露出の多い写真を送られウハウハする。また、投資を誘われ、断り、連絡が途絶える。1か月くらいはそんなことをくり返した。

学習しない自分に自分であきれたが、そういうバカなやり取りをしていることが楽しかった気もする。たぶん相手は男で、WEB上で見つけた美しい女性の写真を使っていた。