『クローゼットには似合うもの、いいもの、大好きな服だけ』(著:小畑滋子/大和書房)より
「人生100年時代」といわれる昨今。年齢制限100歳までという斬新な求人広告を見て、79歳でミナ ペルホネン「call」のショップスタッフとして働き始めた小畑さんは、大好きなファッションの仕事に出会い、今できることを大いに頑張り、目の前のことを楽しむ暮らしをしています。好きなものを長く丁寧に愛用してきたという小畑さんいわく、おしゃれは結局“シンプルイズベスト”だそうで――。

“シンプルイズベスト”に行き着きました

ファッションのテイストは、昔からスポーティエレガンスが好みです。子どものころはお転婆で、高校時代はテニス少女。いつも真っ黒けに日焼けしていて、母には「前だか後ろだかわからない」と言われていました。

そんな私なので、フェミニンさを前面に出したスタイル――ふんわり、ひらひら、華やか、ゴージャス……そんな言葉とは、真逆のスタイルが好きなのです。

私はどちらかというと小柄で細身ですが、スポーツをしていたからか、骨格はしっかりしているのです。それで、あまり飾り立てないほうが似合うようです。要するに、〝シンプルイズベスト〞ということですね。