ストッキングは掃除アイテムとして本当に優秀

ちなみにストッキングが掃除に向いていると教えてくださったのは、黒柳徹子さん。結婚して間もない頃にテレビ番組の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出させていただき、そこで「これから主婦としてやっていくのなら、ストッキングさえもムダにしちゃダメ」とアドバイスをいただきました。

かなり意外だったんですが、どうも黒柳さんもやっていたらしく「テレビの画面を拭くのもいいわよ」と教えてくださって。今でもストッキングを使って掃除をするたびに思い出します。

『この道40年あるもので工夫する松本流ケチ道生活』(著:松本明子/アスコム)

ストッキングは掃除アイテムとしては本当に優秀で、クリーニングを出したときについてくる針金のハンガーをひし形に変形させ、それにかぶせて“ポイ(金魚すくいのときに使う丸い枠に薄い紙を張った道具)”をつくり、お掃除アイテムに変身させることもできます。

これはお風呂の水の汚れを取るのにぴったりで、家族の中で最後にお風呂につかる私にとってはすごく便利。ゴミだけをキャッチしてくれます。

水は通して浮遊物をキャッチする、この特性をもっと生かせないかと考えたのが、花を花瓶に生けるときに花の根元にストッキングの足先部分をかぶせて固定するというワザ。水を通すのでかぶせても問題ないし、固定するのも簡単。

そしてお花は日が経つと根元がヌルヌルしてきて水が汚れてしまうのですが、これだと汚れをストッキングがキャッチしているので、水が汚れることもほとんどないです。

水を入れ替えるときも、ストッキングをかぶせたまま取り出し、根元のみをサッと洗ってまた新しい水に挿せばOK。そして枯れてしまったときは、ストッキングごとゴミ箱へ。仕事柄、お花をいただくことが多いので、これは使えるなと思っています。