【新常識3】歯みがき後のうがいは1回のみにする

虫歯は、バイオフィルムの中にいる虫歯菌が「酸」を出し、歯のもっとも外側にあるエナメル質を溶かすことで起こる病気です。エナメル質を守るには、酸によって溶け出したカルシウムやリンを再び歯に沈着させて、エナメル質を修復・強化することが必要。歯みがき剤に含まれるフッ化物には、その修復作業を促す働きがあります。歯みがき剤は、このフッ化物が1450ppm配合されたものを選びましょう。

さらに、歯みがき後のうがいは「少量の水でしっかり1回行う」ようにします。何回も口をすすぐと、せっかく歯に付着した薬用成分を洗い流してしまうからです。

1回のみのうがいでは汚れが残ったままで心もとない、と感じる人は、「ダブルブラッシング法」を試してみましょう。1回目は好みの歯みがき剤で歯をみがいて、口の中を十分にすすぎます。2回目は、フッ化物配合の歯みがき剤を歯全体に広げるようにブラッシングした後、少量の水で1回だけうがいをしてください。

 

【新常識4】正しいみがき方ならほとんど音がしない

汚れをしっかり落とそうとして力を入れて歯をみがいていませんか。歯みがき中にゴシゴシ、シャカシャカなどと音がするのは、歯に圧力がかかりすぎている証拠。オーバーブラッシング(みがきすぎ)になると、歯がすり減ったり、歯ぐきを傷めつけたりする原因になるので注意が必要です。

歯ブラシは鉛筆と同じように柄を持ち、小刻みに動かしながら歯を一本一本やさしく丁寧にみがいてください。歯みがき中に出る音が自分だけに聞こえるぐらい小さければ、正しい力加減だといえます。

また、歯に対して歯ブラシのヘッドが大きすぎると毛先が奥歯や歯間部に届かず、みがき残しが多くなります。女性は口の大きさに合ったコンパクトなものを選び、毛の硬さは「やわらかめ」か「ふつう」がおすすめ。歯ブラシは1ヵ月を目安に交換しましょう

【新常識5】ナッツよりグミで噛む力を鍛えよう

加齢とともに衰える「噛む力」を鍛えようと、ナッツやするめのような硬い食べ物をたくさん咀嚼した結果、大切な歯が欠けてしまい、あわてて来院する人が少なくありません。咀嚼のトレーニングには硬い食べ物より、グミのような弾力のある食材を細かくなるまで噛む動作が効果的。私が専門にしている学の分野では、長年、咀嚼力の検査にグミが使われているほど信頼性の高い食品です。

グミのいい点は、まず、いろいろな硬さがあるところ。歯に自信がない人はやわらかめ、あごに力がある人は硬め……など、口の状態に合わせて噛みごたえを選ぶことができます。

また、口の中で次第に変わっていくグミの形に合わせて複雑な咀嚼運動が行えるため、口まわりの筋肉が鍛えられ、唾液の分泌量もアップ。口の中が乾いてネバネバするときは、グミを噛むと唾液で潤い、口臭の予防にもなります。

知識を最新のものにアップデートしながら、より効果の高いケアを実践して口の機能を保ちましょう。