子宮筋腫がどんどん大きくなっている実感がありました

実は弟は昨年の2月、運転中に脳出血となり、幸い大きな交通事故につながることはなかったのですが、その後、半年にもわたりリハビリを行い、同年8月末、退院。実家に戻ってきました。同居している母親曰く、「良くもなっていないかわりに悪くもなっていない」そうですが、懸命にリハビリを続けています。弟の家族と約束しているので、これ以上の詳細は書けませんが、彼が脳出血を起こした原因の一つに、高血圧があったといいます。

私が初めてかかったクリニックの医師が「弟さんのことを聞かなければ…」といったのはまさにこの話を指していました。
実は私も血圧は高めなほうでしたが、「体重を減らせば血圧も下がるだろう」と呑気に構えていたのです。でも医師は、「実の弟さんの話ですからね。しかも年子で年齢も近いということになれば、お姉さん(=私)も、そんなことにならないとは限りません。寒いですし、年末年始を挟みますから、血圧を下げるお薬だけは飲んでいただきたい」と……。
以来、毎朝食後、1粒ずつ【アムロジピン】を服用しているお陰で、上は120~130、下は70~80と血圧は安定しています。

そして4月になり、総合病院で10年以上ぶりに人間ドックを受けました。
健康とはいえ、66歳ですから、判定がCとかDの項目もあったのですが、やはり概ね、「また1年後、見せてください」という急を要さない結果ばかりでした。
が、唯一、引っかかったのが、やはりウィークポイントの婦人科でした。

(写真提供◎photoAC)

実は2年程前から子宮筋腫がどんどん大きくなっている実感がありました。たとえばマッサージなどに行くとき、うつ伏せになるのが辛くなるほどでしたし、お腹を触ると、おへその上まで筋腫があるのがわかりました。さらに横向きになって鏡でお腹を映すと、まるで妊婦さんのようにお腹が膨らんでいて……。昨夏は、大好きなAラインのワンピースを着るとマタニティドレスのように見えてしまっていたものです。実際、こんな年にもかかわらず妊婦と間違われ、タクシーのドライバーさんから「**病院(有名な産院)に行かれるのですね? お大事にしてください」などと言われたこともありました。

人間ドックで最初に内診してくれた若い男性の医師は「こんなに大きな筋腫は正直、見たことがありません。大きすぎて他の臓器が見ることができないので……、帰りがけMRIを申し込んでいただきたい」と。

後日、担当してくれた若い女性の医師も「これは大きいですね。除去をオススメしたいです」と言い、「当院では開腹手術で10日間の入院です」と、手術のスケジュールをチェックし始めるではないですか。
不妊治療中、毎月のように全身麻酔をかけ、採卵や体外受精などにチャレンジしていましたし、その途中で、子宮腔内に出てきた筋腫を腹腔鏡手術で除去したことが何度もありましたが、開腹手術は初めてのこと。

加えて10日間も家を空けたり仕事を休んだりするのは現実的ではないと思い、「腹腔鏡手術はできないのでしょうか?」と訊ねました。
すると同医師は、「うちでは、やっていません」と……。これは自分でセカンドオピニオン、サードオピニオンに相談しなければと、「ちょっと、かかりつけ医の先生に相談してもいいですか?」と伝え、その日は帰りました。