ヒロインの子ども時代を演じる澤井は300人を超えるオーディションから抜擢され、本作でドラマ初出演。「撮影していたシーンがつながっていてびっくり。ニヤニヤが止まりません。気づいたら笑顔になっていて、泣くシーンでは一緒に泣いて、感情が揺さぶられました」と初々しいコメントを。修学旅行中に鈴子役が決まったそうで、「旅行の帰りにお姉ちゃんとお母さんがサプライズで教えてくれた。私も泣いて、お母さんも泣いて、お姉ちゃんも泣いて。家に帰ったらお父さんも泣いて。家族みんなで泣いて大変でした」と笑顔で語った。
脚本の足立は「ほとんどテレビドラマを書いたことがないので、いきなり朝ドラのお話をいただいてびっくりしました。普段から自分の作品は恥ずかしくて冷静に観れないんですが、最初に観てもらった息子と娘が『朝ドラっぽくなってたよ』と言ってくれて安心しました」と振り返る。3回目にやっと冷静に観られたという第1週の感想を「両親を演じた柳葉さんと水川(あさみ)さんの愛情があふれるように映っていて感激してます」と述べた。
ドラマ内の音楽や主題歌を担当する服部隆之の祖父は、日本を代表する作曲家の服部良一。笠置シヅ子の楽曲の大半を手掛けている。「音楽家の僕なんかがしゃしゃり出てくる場ではないので何より緊張しています」とコメント。「家族の反応はよかったのですが自分はまだ見ていないので、10月2日のオンエアを楽しみに」と言いつつ「ドラマ内の100曲を作らなくてはいけなくて、50曲は撮り終わってますが…」と歌とドラマが両輪の作品だけに、重責の苦労ものぞかせた。
「笠置さんのどんな面を届けたい?」という記者の質問に足立は、「実はそこまで笠置さんのことは知らなかった。とんねるずの『やぶさかでない』の歌の中に出てくる人と言うイメージ(笑)」と前置きし、「彼女は大切な人をどんどん失うなど人生において厳しい局面が多い。でも自伝や評伝を読むと、根底にユーモアというのか、ある種の明るさが流れていて、それが笠置シヅ子さんの歌う表情とリンクする。そういうエネルギーや力が描けるといいなと思いました」とコメント。
趣里も「笠置さんの舞台からはエネルギーをもらえる。でも、私生活ではそれに相反する出来事が数々ある。それでも前を向いて明るく生きていく姿は、今の時代にとっても、自分にとっても大切なこと。生きていればいろいろあるけど人生は楽しい! それを音楽を通じて教えてくれる気がしていて。皆様とも音楽を通じてつながっていけると感じています」と語った。