考えるべきは「収入と支出のバランス」

「節約」を家庭内のPDCAサイクルのひとつとしてあらためて考えてみると、実はポジティブな行為、という以上に、そもそもより良い家庭運営には必要不可欠な行いではないか、と拡大解釈できるように感じています。

私の節約生活は、「月の年金5万円では生活を保っていけそうにない。ではどうすればいいのか」というギリギリの段階から始まりました。

紫苑さん発案、節約料理のひとつ「サバ・パエリア」(写真:著者)

しかし、経済状況が上向く気配を見せず、物価だけがあがっていく昨今、今はギリギリの生活と感じていない人だろうと、放漫運営で家計をまわしていては、いつ破綻するかわかりません。

一方で、そもそも家庭とは、どのように生活をまわしていけば家族のひとりひとりが幸せになれるか、限られた収入のなかで何をどう使えば効率がいいのか、ということを実践する、とても小さい単位の組織でもあります。

その組織をうまく回していくためには、「収入と支出のバランス」をクリアにして、先に備えることが大切なのは間違いありません。いや、私自身「どの口で言ってるの?」ではありますが…。